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平成19年4月16日

第9回通信制大学院入学式挙行される


入学式 桜花欄間の季節と呼ぶにふさわしい、平成19年4月7日(土)午後1時より、平成19年度佛教大学大学院(通信教育課程)入学式が、本学紫野キャンパス成徳常照館5階において厳かに執り行われました。

 式典は、法楽の宗歌「つきかげ」につづき、導師 福原隆善学長の発声により「三帰依文」が入学者によって同唱読誦されました。学長の告辞に引き続き、田中典彦副学長ならびに原清治通信教育部長から入学者それぞれに対して研鑽を期待する旨の祝辞が述べられました。


事務オリエンテーション 続いて司会より、池見澄隆副学長、原田敬一文学研究科長、東山弘子教育学研究科長、広瀬卓爾社会学研究科長、岡村正幸社会福祉学研究科長の紹介が行われ、式典は閉式されました。

 その後継続して、入学者には司会者より簡単な事務オリエンテーションが実施され、各専攻主任とともに控室での教員オリエンテーションに望まれました。



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-学長告辞-

学長告辞

福原学長ご入学おめでとうございます。本日はちょうど我が佛教大学の建学の精神の基になっております、念仏の教えを開かれました法然上人のお誕生の日でございます。またご承知のとおり明日はお釈迦さまのお誕生の日「花まつり」でございますが、このお二人のお誕生を記念する日に入学式が行われたということは、非常に意味のある事だと思っております。

 仏教は何を教えているのか、なかなか難しい内容です。ちょうど明日のお釈迦様のお誕生のお姿が、いつも天の上と下を指差して、天上天下唯我独尊とおっしゃいました。これは天の上にも下にも、ここにいるこの私は一人しかいないのであり、私にとってこの私は最も尊い存在だということでございます。それは、「決して他の人が尊くない」ということではございません。一人一人がこの天の上にも下にも、ここにいる私一人しかいない、もう一人の自分がいるわけでもない。だからこそ、この私にとってこの私は尊い。せっかく頂いたこの命を輝かしていくことが私ども一人一人の務めであるとお教えいただきました。

私はよく申し上げるのですが、「世界に一つだけの花」という数年前に流行った歌がございます。あれはまさに仏教の世界を歌っていただいていると思います。普通は競争してナンバー・ワンになりたがるけれども、そうではなく、みんな、もともと持っている、素晴らしいオンリー・ワンである。そのオンリー・ワンを忘れて人と競争して自分をかえって潰してしまう。それでは何にもなりません。やはりせっかく頂いたそのオンリー・ワンの命を私が輝かしていくということが、あの天上天下唯我独尊の意味であると私は受け止めております。皆さんがこれから研究生活に入られるにあたり、すべてが整った条件ではないと思います。ある方は、お仕事をされながら、ある方は家庭において、研究活動がスムーズにいかない場合があるかもしれませんが、そういう中でも途中でやめないで最後までやりとおしていただきたいとお願いをしておきます。修士課程の方は是非ともひとつの分野を深く掘り下げていただいて、自らの独自性をだしていただきたい。また、博士後期課程に入る方はそれをもっと体系的なところで学問進展にはたしていただくようなご研究を期待いたしております。それぞれの条件の中で最大限頑張っていただいて、修了のときをお待ちしておりますので、是非ともご精進いただきたいと思います。

本日はおめでとうございます。

平成19年4月7日
佛教大学長 福原 隆善



-副学長祝辞-

田中副学長祝辞

田中副学長祝辞本日は誠におめでとうございます。もう何回この言葉を皆さんはお聞きになったことでしょう。幼稚園の入園式、小学校、中学校、高等学校、大学校、何回も「入学おめでとうございます」こういう言葉をお聞きになってこられたはずでございますが、今回は違うのです。何が違うかというと大学院の学生になられたわけでございます。つまり、こういう研究を佛教大学の大学院でしたいというように、しっかりと心に自分の意思によって決定されて本学にご入学された訳でございます。仏教のほうでは「業」というのがございますが、自分の意思の決定に基づいた行為はしっかりそれを、励めば必ずその結果を得ると教えられています。「業」といえば悪い方にばかり考える人がいますがそうではなく、行為とその結果という意味でございます。したがいまして今回は自分で意志決定され、本学にご入学いただいたということをまずしっかりと確認していただきたい。そのみなさんの意思決定に対してもう一度改めまして「おめでとうございます」と私は申し上げたいのでございます。学長が佛教大学の精神について少しお触れになられたと思いますが、簡単に申しますと佛教大学の精神は「究めることと、淨めること」でございます。「究める」は研究の究、「浄める」は浄土の浄でございます。何を究めるかといいますと、皆さんはこれから12専攻でそれぞれ研究活動に入られますが、「究める」ことはただひとつです。そこにお座りのあなた、つまり自己でございます。いかなる分野でいかなる研究をされていかれても最終的には自己を究めることになると思います。「究める」のは自己です。究められるのも自己でございます。今度は「浄める」ほうに行きます。心を清らかに保ってください。これは仏教の根本的な教えでございます。態度でございます。「浄める」のはあなたが浄めるのです。浄められるのもあなた自身でございます。こういう構造になっている。したがって自分自身を究めていく、これが最終的な目標かと思います。いかなる専攻、いかなる専門分野で学ばれても最終的には自己を究めるという所につきるかと思います。そのおつもりで12専攻それぞれ異なった方法で、異なった分野で研究されてゆくわけですが、最終的には私自身を究め、私自身を浄めていく、そういうところにつきていくということをまず念頭においていただいたら結構かと思います。先程学長も言われたように、いつも通信教育の方は偉いと感心します。それはそれぞれの職を持ち、あるいは立場をお持ちになりながら、その中を研究に時間をさいて一生懸命、夜も寝ることなく勤しむ、自策自励する心の強さがなければ成就できない道だと私は思います。そのみちを一生懸命歩んでいかれる皆さんには頭が下がります。ひとつだけ「コツ」がありますから申しておきます。これから各専攻に行かれたらみなさんの指導の先生が決定されます。どうぞ指導の先生と仲良くいつも忌憚なく話しができる関係を作っていただいたら、修了することは間違いありません。途中で捨てることは絶対ないと思います。ここが「コツ」だと思います。佛教大学には沢山の教員がおられます。専攻や専門分野が自分の内容と異なっていても結構です。どの先生でもいいですから、とにかく教員と呼ばれる人と仲良く、忌憚なく話しできる関係をお作りなっていただければ、絶対最後まで成就できると私は思います。これだけが道であると私は思います。どうぞひとつ早く先生と仲良くなっていただいて、忌憚なく話しができるという先生をみつけられて、仲間になる、研究者の仲間に早く入っていただくことが一番いい道でなかろうかと、お祝いの言葉とは違い、抜け道的な皆さんにとってちょっといい話をお伝えしましてご祝辞に代えたいと思います。本当におめでとうございました。

平成19年4月7日
佛教大学副学長 田中 典彦


-通教部長挨拶-

原通信教育部長挨拶

原通信教育部長挨拶大学院新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。通信教育部を代表いたしましてお祝い申し上げます。
ある方は社会人として仕事を持ちながら、またある方は家庭にありながら、それぞれに修士課程の方は2年間、博士課程の方は3年間にわたり自分の研究テーマに取り組むことを決意されたことに敬意を表します。

さて、現代社会はめまぐるしく変動しております。とりわけ、高度情報化社会の到来は、これまでのようなモノを生産し、それを消費するといったタイプの産業構造のあり方を一変させ、知識や情報を時宜に応じてつなぎ合わせることによって新たな消費を生み出すといった「知識創造型」の社会を作り出してきました。
それにともなって、これまで学んでストックしておいた知識だけでは、時代のニーズに必ずしも応えることができなくなってきたのです。大学院において「学び直す」ことの意味が大きな価値をもつようになって参りました。

また、少子高齢化社会への転換によって、学ぶことそのもののもつ意味の問い直しを迫られております。それは、これまでのようにみんなが競って知識を詰め込むことを前提としてきた教育から、いつでも・どこでも・誰でも、そしてどんな方法でも学びたい人に学びの機会を提供し、それぞれの個にあわせた内容やペースを許容する学びへの転換であり、言い換えれば、必要なときに必要な内容を徹底的に学ぶことの重要性が語られ始めたわけであります。
まさに生涯学習社会が本格的に到来したということができましょう。
これらを総じますと、大学院での「学び」は、研究者の養成、高度専門職業人の養成と生涯学習との3本の大きな柱を果たさねばならないということになります。
その柔軟な学習機会の提供こそが大学通信教育の果たすべき役割であると認識しております。

しかしながら、一方で、研究を継続する過程にはさまざまな困難も伴うことでしょう。私が所属する学会のひとつに「日本生涯教育学会」がありますが、そこでも学習者の孤立の問題が論じられることが少なくありません。どうしても、通信で学ぶタイプの学習は、毎日大学に通っていって教員や仲間と議論するといった場が提供されにくく、それによって研究がなかなか発展しなかったり、自分本位の論理構成になってしまったり、場合によっては研究を中断せざるを得なくなってしまうこともあるでしょう。
そこで本学では、さまざまな研究上の困難をお互いに話し合ったり、意見交流を活発に行っていただくことを少しでも促進するためにテレビ会議システムを構築し、この4月より本格的な運用に入っております。
それを利用することによって、教員と院生がそれぞれその場にいながらかなり柔軟に研究交流できることができるようになっております。

本日の入学を機に、新たな決意で研究に取り組んでいただくとともに、本学で学ばれることが人生におけるよき師、よき友、よき同窓との交流の場となりますことを祈念いたしましてご挨拶とさせていただきます。
新入生の皆様、本当にご入学おめでとうございます。

平成19年4月7日
佛教大学通信教育部長 原 清治



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